桜井うどん

独特の食感とコシの強さが特徴の吉田のうどんを味わうなら、まずおすすめしたいのが3代続く老舗の「桜井うどん」。
開店が10時と早く、昼時には大勢のお昼を食べに来る地元のお客さんで賑わいます。

メニューはシンプルなキャベツと油揚げのみの吉田のうどん1つのため、「温かいの」「冷たいの」かを選んで注文します。常連さんには、顔を見るだけで「あったかいのね」と言って素早くうどんを出します。その慣れた様子を見ていると、まちの人の日常に欠かせないお店であることを実感します。

「冷たいの」というと出てくるのがこちら。スープは温かく、麺は冷たい吉田のうどんのつけめん。コシはしっかりとありますが、喉ごしよく食べられます。でも、気を抜かずしっかりと噛んで味わってみてくださいね。
「温かいの」も「冷たいの」も、どちらも350円。この味と値段ならば、毎日のように食べにくる常連さんがいるのも納得です。

桜井うどんの麺は、その日食べる分をその日の朝に手打ちしています。先々代から変わらないやり方で、独特のコシと喉ごしのよい麺が特徴です。うどんだからといってすするのではなく、しっかりと噛むことで、小麦の風味や噛めば噛むほどに出てくる甘味を感じることができます。しょうゆとみそを合わせたさっぱりとした汁が麺をひきたてます。
桜井うどんはキャベツと油揚げという、きわめてシンプルでスタンダードな吉田のうどんスタイル。油揚げはじっくりと煮込んで味が染み込んでいます。キャベツをさらに追加で別皿で頼んで、たっぷり乗せて食べるのもおすすめですよ。