HATAORIMACHI FESTIVAL in tokyobike

By 2022年9月12日EVENT, NEWS

ハタフェスでは毎年、他産地との交流はもちろんのこと、さまざまな作家さんやブランドとのコラボレーションを企画しています。
わたしたち実行委員も毎年何が起こるかワクワクしながら進めていきます。

今年はなんと、いつもの日常にささやかな変化を加えるツールとしての自転車をつくる『tokyobike』さんとのコラボレーションが実現しました。
自転車と機織りがコラボ?? と思うかもしれませんが、tokyobikeさんのほうでも独自にさまざまな産地やブランドとのコラボレーション自転車を制作しているんです。
ハタフェスも参加している福井県鯖江市で行われる産地を開くイベント「RENEW」では、地元の漆屋さんと一緒に自転車のフレームをさまざまな技術の漆で塗り上げた、世界でもそこにしかないオリジナル自転車を作っていました。
産地との交流を丁寧に続け、毎年RENEWにも参加しているtokyobikeさんの活動を見て、繊維産地のハタオリマチでも何かできないかと思ってお声をかけさせてもらいました。

今回のコラボレーションは、ハタフェス代表として富士吉田市で活動する作家『rumbe dobby』の佐藤さんのエッセンスを取り入れたコラボレーション自転車を制作し、ハタフェス開催前までtokyobikeさんの店頭のディスプレイで展示していただくというもの。そしてハタフェス本番ではその自転車が富士吉田に戻ってきます。

rumbe dobbyさんは、自作したジャカード風コンピュータードビー式手織り機を使ってシルクロードの時代から伝わる紋織技法を使い手織りをしています。
自分で織りたいものを作るために独学で織物や織機を作る勉強をし、約5年の歳月をかけて手織り織機をオリジナルで作りました。これはなかなかすごいことで、織機を見てもこれを一人で作ったとは何回見ても信じられない完成度。機械の織機で織るのがあたりまえのハタオリマチで、その温かみのある手織りの織物は唯一無二。
最近はレザーなども取り入れ鞄などを作っていることもあって、今回のコラボレーションを頼むなら佐藤さんしかいないと思いました。

tokyobikeのスタッフのみなさんには富士吉田までコラボ用の自転車を持ってきていただき、そのままrumbeさんの工房や、産地の機屋さん、染色屋さんなどを一緒に巡りました。
そこでは職人としての想い、コロナ禍での仕事の仕方やハタオリマチの未来のことまで、ぼくら実行委員にも胸に響く言葉が多かったです。
ぼくらも、産地を本当の姿で把握して伝えるということは生半可なことではできないな、と感じました。

完成したコラボレーション自転車『tokyobike + HATAORIMACHI FESTIVAL』は、9/6〜9/25は直営店のTOKYOBIKE TOKYOで、後半の9/30〜10/16はtokyobike 吉祥寺で、それぞれディスプレイスペースにて展示していただいています。自転車にあいそうなハタオリマチで作られたポンチョや、サイクルキャップ、そしてrumbe dobbyさんのサコッシュやコースターなどの販売もあります。
東京で出会うハタオリマチフェスティバル。ぜひ身近でご覧ください。

HATAORIMACHI FESTIVAL in tokyobike
期間:9/6〜9/25 
場所:TOKYOBIKE TOKYO(東京都江東区三好3丁目7-2)
営業時間:平日 11:00~18:00 / 土日祝 10:00~18:00
定休日:月・火

期間:9/30〜10/16
場所:tokyobike 吉祥寺(東京都武蔵野市吉祥寺本町2−35−10 1F)
営業時間:平日 12:00~19:00 / 土日祝 11:00~19:00
定休日:火・水・木

tokyobike 
https://tokyobike.com

rumbe dobby
https://www.instagram.com/rumbe_dobby

(記事内写真) トーキョーバイク

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