清水洋傘店

By 2022年10月18日COLUMN

今回のハタフェスの会場となっている宮川橋を西に向かって川沿いに進むと見えてくる「清水洋傘店」は、創業101年の傘の縫製会社。高密度な郡内織物を使い、1本1本手作業でつくる傘が1本1,500円〜9,000円と、とってもお手頃な価格で販売されています。

清水洋傘店の傘は、機械で大量生産された傘と比べて縫製がしっかりしていてとっても丈夫。生地ごとに伸びたり縮んだりする具合が違うので、毎回必ず“仮張り”をして確認をしてから丁寧に生地を縫っていくそうです。昨年100周年セールを行った際には、「また買いたいけど昔買ったのが全然壊れなくてね」というお客さんの声も聞こえてきました。

傘をつくっているのは、2代目の清水坦さん。若い頃に日本橋に出て傘の製造・販売の修行を積んだ清水さんは、10年後に地元に戻り家業の傘屋を継ぎました。当時はたくさんあったという傘屋も、今では富士吉田市に残るのは清水洋傘店1軒のみ。

「当時は傘地をつくっている機屋さんだって100軒以上あったんだよ。海外の安い傘がたくさん入ってきて、問屋がみんなそっちに行ってしまったもんだから、商売を続けるのが大変でね。だけど今は、良いものを大事に使うことが見直されてきているから、本物を求める人がまた増えてきたんじゃないかな」

最近は口コミやインターネットで清水洋傘店のことを知り、観光のついでに傘を買っていく県外の方も増えてきたそう。
ハタフェスの2日間も店頭にたくさんの傘を並べてくれるそうなので、ぜひ立ち寄ってお気に入りの傘を見つけてみてください。

清水洋傘店
所在地:富士吉田市下吉田1-1-25
電話番号:0555-22-1093
時間:ハタフェス開催中随時