不二御堂

不二御堂と書いて、「ふじみどう」と読む、会場となる新世界通りからは歩いて3分の距離にある古本屋。 店主、中植さんの頭の中をそっくりそのままひっくり返して出したみたいな店内には、近現代思想の本から映画、アート、エッセイ、「路上観察学会」メンバーの本、そして不二御堂でしか買えない富士山グッズ。 一押しは、中植さんが本の中から抜粋した言葉をボール紙に書いた「ことだま」。選ぶ言葉と中植さんの文字の荒々しさがドンピシャで、言葉を生活の中に置くということの楽しみをとても感じることができます。 「古本屋がない町なんてね、町じゃないよ。」 そうやって言い切って、「うちの店はね、開店休業みたいなもんだけどね。」 と笑う中植さんに、商売以上の強い使命感をいつも感じる。(紹介代理:mogura books 池上)