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各出店エリアの見どころ紹介

By 2018年10月4日 No Comments

今年のハタオリマチフェスティバルは、イベント名に「マチ」とつくだけあって下吉田のまち全体が会場になっています。
詳しくはマップを見てもらうとわかるのですが、いちばん下手にある小室浅間神社(地元の通称は下浅間)からメイン通りとなるゆるやかな坂道の本町通りを登っていって、一番先のステンレス工業までの間、通りにある空き家や店舗や路地裏を主に会場としています。端から端まで、歩くだけだと約10分くらいの距離感です。
晴れたら通りの先に富士山がとてもとても大きく見えるという通りなんです。山梨に住んでいてもこんなに大きく富士山が見えるのは富士吉田だからこそ。

去年までは道具市は小室浅間神社で、テキスタイルはまるさくたなべ、と一つの会場にわりと出店者を集めていましたが、今回は会場のあちらこちらに古道具や雑貨、機屋さんやワークショップが点在するようになったので、街を歩きながらお気に入りのショップを見つける楽しみもあると思います。

まず最初に紹介するエリアは古道具、雑貨とFOODが多く出店している小室浅間神社
赤い鳥居がシンボル。橋を渡って鳥居をくぐると正面に神社がみえるロケーションが最高です。
古道具や作りてや売りての想いのこもった雑貨などがいつもそこで出店されているように似合う場所なんです。FOODも県内外から様々なジャンルのお店が揃いました。テーブルと椅子も用意しているのでこちらで飲食をテイクアウトしてきて食べてくださいね。(去年はごはんどきはテーブルが足りないほどの賑わいでした)
またハタフェスの案内所も神社内に設置されているので、出店者情報&マップが記載されているハタフェスガイドBOOK「ハタオリマチノキオク」をゲットしてください。このブックを見ながらどこを周ろうかとマチ歩きの拠点にするのがオススメです。

神社の鳥居から出て川を橋で渡って正面進んですぐのところには荒田八幡宮があります。そこには地元機屋さんの田辺織物さん、舟久保織物さんが出店しているのでぜひ通りかかって商品をみてみてください。道なりに歩いていくと本町通りにぶつかるので右手に曲がってすぐにときわ家具が見えてきます。ガラス張りで外からも見えますがぜひ中まで入ってみてください。こちらには手作り雑貨の出店や展示があり、いろいろなバンド織りの体験もできます。(詳しくは→http://hatafes.jp/market/band_weaving/

次に紹介するのは東京造形大学と郡内織物産地のコラボ企画フジヤマテキスタイルプロジェクトの10年を振り返る「ハタオリ大学展」の会場です。吉田の蔵ブラザーズという聞きなれない名前ですが、通りから少し入りますが古いお蔵を改装したスペースで、学生と機屋さんの本気のテキスタイルプロジェクトの10年の歴史が垣間見られる展示がおこなわれます(写真のフコク生命の奥に蔵はあります)。既成概念にとらわれていない学生の感性に触れることで、産地の中に新しいクリエーションを生み出そうとする機屋さんと、機械織機など見たことも無い、初めての経験だらけの学生による悪戦苦闘の日々。織物産地復興の起爆剤となった産学プロジェクトがどのようにして始まり、どのように進化していっ たのかが振り返れる回顧展です。このプロジェクトの監修者であるテキスタイルデザイナーの鈴木マサルさんと卒業生や地元機屋さんのトークイベントも見逃せません。(詳しくは→ http://hatajirushi.jp/none/5391
また、このフコク生命の隣の空き地にはこのプロジェクトや東京造形大学の卒業生の出店や古道具、似顔絵、染物、布物や飲食出店など盛りだくさんなので、こちらも見逃さないでくださいね。

そして小室浅間神社の次に出店者がひしめく会場、それが中村会館です。
夏にはハタフェス プレパーティーもこの場所で開きました。ここは早い話、公民館の駐車場です。レトロな街並みが再奥にある月江寺まで続く月江寺大門商店街の一角にあります。目の前にはM2という喫茶店好きならすぐ入りたくなるお店があります。お約束のナポリタンも美味しいです。
中村会館にも個性豊かな古道具、雑貨、衣服のお店の出店と、賑やかで楽しくて美味しい食のブースが集まっています。そう、これまで山梨のいろいろな場所を醸してきた「やまなし発酵マルシェ」がハタオリマチフェスティバルにやってきます。最近だと「KOFU HAKKOU MARCHÉ」と名前を変えて甲府の街で楽しい発酵した場を作りだしました。パッタイやカレー、発酵おつまみから秘伝の甘酒ドリンク、宇宙ビールから山梨が誇るワインまで、ぜひお楽しみください。

今年のハタフェス は食が熱いんです。去年ご来場のみなさまが多かったため、お昼のごはんもわりとすぐに売り切れてしまったこともあり、食のブースが強化されています。本町通り沿いにあるカフェ リトルロボットでは、北杜市と甲府市で話題のあの2店舗がコラボしてカフェでご飯を出してくれます。北杜市から焼き物と日々の料理を出すSUN.DAYS.FOODさん、甲府市から郊外に古民家を改装して農と土を感じるイタリアンを出すNodoさんの2店舗が合体してカフェに入って、それぞれの得意なごはんを出してくれます。カフェ内で食べることもできますし、テイクアウトもできるのでちょっと買って中村会館で食べる、新世界乾杯通りで食べるなんてこともできちゃいます。カフェの中でゆっくりおしゃべりしながらちょっとした休憩処としてもご利用ください。

春木屋さんの向かいの中央まちかど公園では地元の食ブースも出ています。地元飲食店の食のコラボでメイン料理から食中のドリンク、デザートも自分で選ぶことができます。こちらも吉田の飲食の底力を知れるとても楽しみな食ブースとなっています。

先ほど紹介した中村会館の奥のフェンス脇の小さな階段を登って抜けていくと、または本町通りからだとカフェ リトルロボットを過ぎて少し歩いてマネキンが目立つ「洋装のつちや」さんをすぎてすぐの脇道を入って真っ直ぐいくと(写真のアーケード上の看板が目印。前述の中村会館の奥を抜けた道と繋がる)、富士吉田が誇る向こう側の世界、新世界乾杯通りがあらわれます。
新世界乾杯通りは今回ハタフェスではブックストリートになります。つまり本のエリア。
この日だけの一箱古本市で一般のみなさんの本のフリマの出店があったり、松本からリトルプレスのショップとして名高い栞日さんがアルプスブックキャンプのイラストも手がける山鳩舎さんと来てくれたり、over the mountainからBOOK SHOPがオープンしたり、手相とお酒やDIYショップなども展開されます。

とにかく風情あるなんともいえない通り。そこに集まる本の数々。本との出会いはほんとうに一期一会なんですよねぇ。
会場のエリアの中で一番わかりにくい奥まったところにありますが、見つけたときの驚き加減はどのエリアにも負けないと思います。本の出店の場所を抜けていくとほんとうにコアな通りになっていくのでまちを見ながら楽しんでください。

次は本町通りに戻り、去年は生地や各産地の織物雑貨が集まったランドマーク的建物、まるさくたなべへ。
今年は3Fを展示スペースとしてお借りしています。こちらでは八王子のプリント工場・奥田染工場さんの展示が開かれます。工場でありながら「奥田塾」と題して染色の技術を伝える勉強会、実際にプリントする場を開放する実習会を定期的に開催していて、今回まるさくたなべの3Fのフロアを貸し切って、その塾生たちの作品を展示・販売を行います。さらに、八王子のニット工場・中山メリヤスと奥田染工場、奥田塾の塾生でありグラフィックデザイナーのTAKO LABOの3人の八王子産地コラボもあるようです(詳しくはこちら http://hatafes.jp/market/okuda_jyuku/)。

まるさくたなべの道向かいにあるのが、ハタフェス初回から写真展や写真館、憩いの場としてもお世話になっている雑貨と家具のお店、LONGTEMPS(ロンタン)さん。写真はアンティーク家具を扱うほうのショップでこちらでは山形県から写真家・志鎌康平さんをお招きしてサンデーブースのカメラ小屋を開催しています。このアンティークのお店の正面から見て右隣にあるお店のほうでは、日々の傍においておきたくなる生活雑貨と家具を扱っています。富士吉田のリネンのブランド「ALDIN」や全国でもファンが多いファッションブランド「R & D.M.Co- オールドマンズテーラー」もこちらのお店にあるのです。こちらではALDINを生み出しているTENJIN-factoryさんのリネン商品の展示があったり、TENJIN-factoryのリネンを使って作家の石川ゆみさんが巾着を作るワークショップをおこないます(詳しくはこちら http://hatafes.jp/ishikawa_ws/)。

ここまでの紹介でもわかるように、今回のハタフェスでは本町通りの空き店舗や実際使っているお店の一角をお借りして、ワークショップや展示などをさせていただいています。こちらはロンタンを進んですぐにある、まつや茶房。カバンやバッグやブローチ、そして茶房ということで和菓子の出店もあります。
この写真で魚屋さんの魚進さんの隣のシャッターが閉まっている店舗(布雑貨や衣服の販売)と、さらにその隣の店舗(おかみさん会の吉田のうどんの販売)もお借りしています。ハタフェス前には気持ちよく店舗も使ってもらえるように実行委員や街のメンバー、出店者も来てもらって空き店舗大掃除もしました。ハタフェスの日にはシャッターがあがります。まちの店舗がこんな使われ方したらいいなという形をハタフェスの日に実現させます。何かが変わるかはわかりませんが、まちにとって新しい発見がそこで見つけられたらいいなぁなんて思って会場をまち全体にしています。大きなお祭りですが、のぼり旗とかは一切作っていません。もしかしたら少し迷ったりわかりにくい場所に出店場所があるかもしれませんが、それもひとつのハタフェスらしさとして、このまちの日常を見てもらいたいのです。

地元の機屋さんも今年は空き店舗に集結してもらっています。
ネクタイの山崎織物さんはすみれ洋装店に、世界にも通用するストールを織る武藤さんは角田酒店に、御朱印帳が人気の光織物(kichijitsu)さんは三吉屋呉服店に、オーガニックコットンブランドを扱う前田源商店さんは中村会館に、舞台衣装生地などを手がける宮下織物さんは去年も好評だった展示を人形の鳳玉にと。
そして地元機屋さんの槙田商店さん、渡小織物さん、Watanabe Textileさんは、郡内織物や全国各産地の生地が集まる出店場所、日本ステンレス工業にて出店です。
こちらは大掃除のときのステンレス工業です。当日はいろいろな生地が並んだり、古道具、お花屋さんの出店もあります。去年は産地の生地を買い求めに全国各地からお客さんが来てくれました。機屋さんたちも自分たちの生地を求めて人が集まってくれたことにとても感動してくれていました。
今回からお借りできたこちらの広いスペース。こころよく場所を貸していただける街の方がいるからこそできることです。

と、長々とハタフェス会場のことを紹介させていただきました。ハタオリマチフェスティバルは、ハタオリマチで人や物や想いが行き交うお祭りです。
ぜひみなさんらしい楽しみをこのマチで見つけてください。とにかくお天気になることを祈って、みなさまのご来場をお待ちしております!